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コウノトリ巣塔

目次

巣塔とは

巣塔(人工巣塔)とは、コウノトリが巣を作り、産卵・子育てを行うために設置された高さ約12メートルの人工の塔です。コウノトリは本来、大きな木の上に巣を作りますが、巣作りに適した大木が少なくなった現在、人工巣塔がコウノトリの繁殖を支える大切な場所となっています。

人と自然が共に生きる、しらやまのシンボル

しらやま地区安養寺町には、2012年(平成24年)10月に人工巣塔が設置されました。

田んぼや水辺に囲まれたこの場所は、エサとなる生き物が豊富で、コウノトリが暮らす環境として適していることから、地域ぐるみで受け入れと見守りが続けられてきました。

巣塔は高い位置に設けられており、コウノトリが安心して子育てできるよう工夫されています。春から夏にかけては、巣の周辺をゆったりと飛ぶ姿や、巣に立つ様子が見られることもあり、しらやまの風景の一部として親しまれています。

コウノトリを呼び戻す取り組みと巣塔の役割

しらやま地区では、農薬や化学肥料を抑えた農法や、水田の水管理を工夫するなど、コウノトリが生きやすい環境づくりが行われてきました。
巣塔は、そうした取り組みの象徴でもあり、「コウノトリと共に暮らす里山」を形にした存在です。単に鳥を観察するための施設ではなく、自然と人の距離を考え直すきっかけとして、地域の誇りにもなっています。

その努力が実り、2020年4月には安養寺町の巣塔で野外コウノトリのひなが誕生。同年6月には、しらやまで生まれ育ったコウノトリが初めて巣立ちました。

以降、毎年ひなが誕生し、多くのコウノトリがしらやまの空へ羽ばたいています。

しらやまらしい風景のひとつとして

田んぼの向こうに巣塔が立ち、空を舞うコウノトリの姿が見られる風景は、しらやま地区ならではの光景です。
自然を守りながら暮らしてきた人々の積み重ねが、今も静かに続いていることを感じさせてくれます。

観光として訪れる方も、ぜひ「見る」だけでなく、地域の取り組みに思いを寄せながら、そっと見守る時間を楽しんでみてください。

見学の際のポイント

コウノトリはとても警戒心の強い鳥です。
巣塔を訪れる際は、静かに距離を保って見守ることが大切です。

  • 大きな音を立てない
  • 巣塔の真下に長時間とどまらない
  • 双眼鏡などを使って遠くから観察する
  • 繁殖期(春〜夏)は特に配慮する

こうした心がけが、コウノトリの子育てを支えることにつながります。

コウノトリが暮らす里を感じる、3つの巣塔スポット

しらやま地区では複数ある巣塔の中の3つの巣塔をご紹介します。ひとつひとつのポイントを押さえて、訪問時の散策計画に役立ててください。

巣塔① ケージからも近い代表的な1本

この巣塔はしらやま地区の代表的なコウノトリ巣塔で、他の2つに比べて比較的アクセスが良い位置にあります。周囲の水田や湿地と一体になった環境で、コウノトリが安心して暮らせる場所として設けられています。

県道から近くまで行けるのとコウノトリケージも近いため、滞在中の散策ルートにも組み込みやすいスポットです。遠目から双眼鏡での観察や写真撮影が楽しめる一方、コウノトリが巣にいる時間帯は、静かに見守ることが大切です。

巣塔② 新しく設置された米口町の巣塔

こちらは 2024年頃新たに設置された巣塔 で、しらやま地区のコウノトリ再生プロジェクトの最新スポットです。比較的新しい設置のため、周囲の活動や自然環境とあわせて観察できるのが特徴です。

既存の巣塔とは位置が少し異なり、里山の奥の方へ進んだ位置にあります。静かな環境が保たれているため、コウノトリの行動をじっくり見たい人や、観察ポイント巡りを楽しみたい人におすすめです。

巣塔② 景色広く観察しやすい安養寺町の巣塔

こちらの巣塔は、周囲の水路や田んぼが広がる景観とともに楽しめる観察ポイントです。周辺の水辺環境が豊かで、エサ場としての機能も高いロケーションにあります。

散策路や農道が近くを通っているため、歩きながらコウノトリの行動を観察するのにも適しています。日によっては、大きく羽を広げて空を舞う姿や、巣材を運ぶ様子が見られることもあります。

まとめ

しらやま地区の 3つのコウノトリ巣塔 は、それぞれ特徴あるロケーションでコウノトリを見守ることができます。
地域全体として「コウノトリが暮らせる環境」を守る取り組みを進めており、訪れる人にもその一端を感じてもらえる場所です。

のんびりとした里山の風景の中で、ゆったりとコウノトリを見守る時間――
それは、しらやまの魅力を体感するひとつの方法でもあります。